2021年6月14日
ウッドショックについて、夢ハウスの状況
営業藤島です。予告通り、ウッドショックに関してご案内します。
実は先週の日本経済新聞・新潟日報の記事の通り、会社に関して重要な事象がありましたが、その話はまた後日ご報告したいと思います。
〇ウッドショックの影響について6月4日、全社リモート通信による説明会より抜粋(機密を要する情報は除く)
・夢ハウスのプレカット工場(構造材の事前加工)は9月一杯まで枠が埋まっていて、10月もすぐいっぱいになりそう。
・いますぐ建物をご契約頂いても、順番の為10月迄は建て方工事が出来ない。
・6月の値上がりは抑えたが、カナダなど輸入製材品は最高値を更新しており、7月からは分からない。
・夢ハウス直営店だけでなく、全国の夢ハウスビジネスパートナーさんからプレカットの駆け込み需要が発生している状況。
・45年間経営してきて初めての事象だ。2~3割の値上げはあったが、数倍上がった事は無い(赤塚会長)
夢ハウス第1プレカット工場(新潟県聖籠町)
・現状夢ハウスには、構造材は安定して入ってきている。工場内には保管できるストックヤードがあり山積みしている。今家づくりを考えている方は『工場見学ツアー』等のイベントにお申込み頂ければ、直に見る事が出来、ご安心いただけるのではないか。半年分の在庫を持っている。
広報室撮影(5/29)
入荷した米松(6/2)
保管された米松(6/2)
〇各現場、各拠点として周りの状況はどうか
・近くの他社現場では、1月に工事看板が立ったのに基礎工事で停止しているなど、影響が出てきているようだ(下越店)。
・他社とも打ち合わせをしているお客様から、値上げの話があったと聞いている(数回に渡るところも)。夢ハウスとしてはどうなのか、確認をしたい(中越店)。
・協力会社からの情報によると、7月になると契約が出来ない、着工が出来ない住宅ビルダーも出てくるようだ。弊社はまだ影響が少ないようだが、このような情報を直ぐに弊社のお客様に伝えるのはフェアではない。2~3回ご来場になり、心が通じたお客様に伝えては如何か(下越店)。
〇赤塚会長より総括
広島の呉にある『中国木材』(2018年実績で、アメリカから日本に輸入されている米松丸太の約79%が中国木材で使用されている)さんとは長年現金で取引しており信頼度が高い。昨年並みに材料を供給してくれると明言して貰っているので、安心して欲しい。但し、価格については私でも分からない。こういう時こそ、会社の真価が問われるのではないか。
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6/7追記
夢ハウスプレカット工場、従業員を増員し月1,000坪→1,500坪に体制アップ。
6/11追記
夢ハウスグループの建材部門である株式会社東新林業の大谷社長、吉田部長が中国木材さんを訪問。
『中国木材さんは木材乾燥機を何百台と持っている巨大メーカーだ。思っていたより沢山の丸太が見受けられた。例年通り丸太が入ってきているそうだ』。
『9月まで全従業員が残業し、体制を整えられるとの事。安定供給出来るよう、頑張っていきますとの言葉を頂いた』。
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最後に、FPとして閲覧できる資料より、ウッドショックの要因の一旦となったアメリカ経済の状況について。
・アメリカの4月における新築住宅の着工件数は、前月比9.5%マイナスとなった。木材の価格が急騰したことによる影響で着工が抑えられた。
・新築住宅『販売』件数に関しても、前月比減のマイナス5.9%となっている。
・住宅ローンの申請件数は高止まりし、住宅価格は右肩上がりの状況。
・主な経済指標の一つである『消費者物価指数(5月)』は市場の予想を上回った。
・・・こうしてまとめてみると、アメリカの経済は絶好調で若干のマイナスになったものの、住宅建築ブームは続いています。但し、景気が拡大し過ぎないように
『金融引き締め』を行う流れが出てきます。それがFRB(連邦準備理事会=日本でいう日銀)のFOMC(連邦公開市場委員会)における政策金利(FFレート)の見直しです。
お金を借りる時に、利息が増えると過剰な投資が抑えられることになります。長期間、高額を借入する住宅ローンであれば、なおさらです。
FOMCは年に8回開かれ、次は6月15日~16日です。実は個人的に『2020年の3月から政策金利が0.25%という低い数値なので、今回あたり上がるのではないか?』という予測の元、ウッドショックという事象に絡めながらブログ投稿を15日に投稿してみたのですが、一体どうなるのでしょう・・・。
住宅営業の仕事は勿論お客様との良いご縁づくりが主ですが、色々考えながら働いています。今回も相当長い文章になってしまいましたが、ニュースで『ウッドショック』という単語を聞いた時。『アメリカのFRB』と聞いた時。経済について一考してみては如何でしょうか。
※アメリカ経済の情報等は日本FP(ファイナンシャル・プランナーズ)協会の資料等を参考にしております。